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bimotaが営業を再開した模様です。

一度復活していたbimotaのサイトが、いきなり閉鎖になって数ヶ月が経ち、久しぶりにサイトへ行ってみると、また新しいデザインに変更されて復活していました。内容から察するに、どうもまた新しい経営者に経営が移ったみたいですね。今回で4度目ということになるのかな。変更されていたロゴマークも、お馴染みの古いタイプに戻されたようです。
bimota創業者の一人であるモーリ氏が経営を退いて以来、最後の大排気量2ストロークエンジンを積んだ「500Vdue」の失敗で一度倒産して以降、次々と経営者が変わり続けているのですが、今回でようやく固定されるのでしょうか。
それとも…。

サイト内を見てみると、モデルラインナップも一新されています。新型車として世に出るはずだった「db5draco」と「bimota999(db6)」は中止されたみたいです。ポジポリーニ(スクーデリアNCR)が開発した市販レーサーの「bimota999」は別として、「db5draco」は高い金を払って買うモーターサイクルとしては破格の格好悪さを誇っていたモデルなので中止されて良かったと思います。アレを発売していたらbimotaは確実にまた倒産していたと思いますから。

代わりに発売されるのが、「SB8K-Gobert」と「SB8K-Santa Monica」、そして、「Tesi 2D」です。

前の2モデルは、倒産で売れ残っていた市販レーサー(公道使用可)の「SB8K」を、公道でまとも走れるように改良したモノで、「SB8K-Gobert」はかつてWSBを走っていたレーサーのレプリカバーションで、「SB8K-Santa Monica」は高級バージョンという位置づけでしょうか。アッパーカウル付近のデザインが新しくなっているようです。装備品を見ると予想される値付けはかなり法外でしょうね。日本円で400〜500万は軽くいきそうです。ただ、オリジナルエンジンを積んだ同価格帯の他社モデルに対して、社外の日本製エンジンを積んだスペシャルモデルに価値を見いだせる客がどれだけいるのか疑問です。このようなメーカーがbimotaだけだった時代とは違い、MondialGHEZZI-BRIANヨシムラ等と少ないキャパを取り合う訳ですからつらいかな。

次に、「Tesi 2D」なんですが、昔発売されていた「Tesi 1D」の後継モデルって事になっています。その独特の構造がもつ個性的な乗り味にファンも多い「Tesi 1D」が、どういう風に進化しているのか大変興味はありますが…。ちょっと待て、この形どっかで見たことあるぞと思いきや、これってVyrusっていうメーカーが出してた「Vyrus 984 C3 2V」というモーターサイクルそのものじゃないですか。タンクに書かれているVyrusのロゴがbimotaに変わっただけ…。もともと、Vyrusっていうメーカーは元bimotaの開発スタッフが起こした会社だったので、開発したモーターサイクルを持って古巣に戻ったって事ですかね。
ということは、「Vyrus 984 C3 2V」としては発売されないってことなんでしょうか。Vyrusのサイトが閉鎖されていない所を見ると、2つのブランドで発売されるってことなんでしょうかね。謎は深まります。値付けも450万円に到達しそうな勢いですので、殆どの人は興味があっても購入対象にはならないでしょう。

元bimotaオーナーだった身としては、是非とも復活して欲しい所なんですが、一般人が無理しても買うことが出来ない価格帯に設定するのは冒険ですね。一般人の感覚だと、300万円を超えると自動車でもいいのを買えますし、ピュアスポーツカーの「ロータスエリーゼ」クラスだったら範囲に入ってきますし…。はたして、そこに客はいるのか。大富豪にとっては安い買い物かもしれませんが、どのくらい超高価なモーターサイクルに興味を示すか。そこが運命の分かれ道でしょう。

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このページは、naganagaが2004年6月10日 12:07に書いたブログ記事です。

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