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温泉に行けなくなっちゃった。

温泉って聞くと、体にいいとかリラックスできるとかというイメージがありますが、最近って温泉は名ばかりのところが多いらしいですね。昔ながらの源泉からお湯を引いてきて湯船に流し込み、あふれたら捨てるというかけ流しスタイルっていうのは、ほぼ絶滅して、循環風呂が主流でなんだそうです。何度もフィルターを通しているので温泉成分は無いに等しく、普通の水道水で湧かした風呂と変わらないというのが実態なんだそうです。

よく行く温泉は循環風呂というのは知っていたのですが、この話聞いて魅力半減。今年は全く行っていません。さらに先日のフジテレビの「EZTV」の放送は衝撃的な内容は追い打ちをかけてくれました。もう行きません。いえ、行けません。

宮崎県日向市の第3セクター「日向サンパーク温泉」でレジオネラ属菌集団感染が起きて7人の死亡者が出るという事件が起きたんですが、この第3セクターで運営している温泉施設というのは管理がずさんなところが多く、こまめな清掃が必要な循環風呂のシステムを、メンテフリーと勘違いしているところが多いそうなんです。過去にヘドロのような臭いがする温泉施設があったとか…。気持ちよくなりに来たのに、気持ち悪くなって帰ったそうです。

厚生労働省は、温泉を塩素消毒することで対策しようとしたのですが、逆に過剰反応が起きてしまい、数々の問題を引き起こしているようです。
殆ど新しい温泉水が供給されない循環風呂は塩素消毒は仕方がないかなと思いますが、レジオネラ属菌感染を避けるとするがあまりに、塩素がたっぷり入ってプールの水のような臭いがする温泉というのはどうかと思いますよ。濃度測定をして適切な量の塩素を送り込む装置が買えないからと理由を付けているらしいのですが、そんな考えで温泉施設を経営している所には行きたくないと思うのが客の心理です。

ただ、こういう人体に関する問題になると日本人の過剰反応癖は全開になるらしく、全く関係がない源泉かけ流しの温泉まで塩素消毒しなければいけなくなっているそうです。
流しっぱなしで常に新鮮な水なんだから汚くないんじゃないのかな。湯船とかのよごれはマメに掃除していると問題ないと思うし…。ただ、泉質も変わっている温泉もあるようで、愛好家の皆さんは危機感を持って行政に抗議しています。
専門家の中には、塩素が濃い温泉成分と化学反応を起こして、別の有害な物質が発生、お風呂の水に溶け込んでいるのではないか指摘している人もいるようです。
体にいいから温泉に入っているのに、逆に悪くするというのはどうかと思いますよ。お陰で源泉かけ流しの温泉は、さらに絶滅に近くなったみたいです。

後、番組の中で知ったのですが、地元の道後温泉も源泉かけ流しなのに塩素消毒をしているそうです。愛媛県の条例で義務化されたみたいで、かなり残念です。まぁ、かなり濃度も薄めで、塩素入れてますって表記(「EZTV」の放送後からですが)もしているので良心的な方かな。たっぷり濃いめで塩素入りの表記もしていない温泉地も多いみたいだし…。

できれば自然のままのお湯につかりたいと思うので、塩素消毒以外の掃除等衛生基準を強化してもいいから、源泉かけ流しの温泉は塩素消毒から対象外にしてほしいと思いますね。なんとかしてよ厚生労働省。

コメント [2]

源泉かけ流しに塩素投入の理不尽。よくまとまった、とてもいい記事だと思います。これからも的確な分かりやすい表現、期待しています。
by かこ「わがまま温泉日記」

>かこさん
お褒めの言葉ありがとうございます。最近スランプ気味であまりいい内容でないので恐縮です。

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このページは、naganagaが2004年5月18日 19:06に書いたブログ記事です。

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