Electric product
三度の対決。勝つのはSCEか任天堂か。
PlayStationで巨大な任天堂に挑み勝利したSCE。その対決の第3ラウンドが、携帯ゲーム機の市場で始まります。先端技術を武器に挑むSCEに、最後の牙城を守れるか任天堂といったところでしょうか。
今回発表されたSCEの「PSP」と、任天堂の「NDS」ですが、筐体のデザインもスペックも双方の会社の個性を表していて面白いですね。
ソニーvs任天堂、E3開幕前に早くも火花--PS2値下げや「DS」が発表に
ロサンジェルス発-ソニーは米国時間11日、PlayStation 2の価格を引き下げるとともに、まもなく発売となる携帯型ゲーム機について新たな詳細を明らかにした。
引用先:CNET Japan:ニュース
電器屋と、おもちゃ屋の対決な訳ですが、洗練されたデザインで電器製品らしい「PSP」と比べると、おもちゃ然とした「NDS」。どうしても2枚スクリーンの「ゲームウォッチ」とダブってしまって安っぽい感じがしますよね。まぁ、歴代の「任天堂」ハードは、全ておもちゃっぽいデザインだから個性といえば個性なんだろうな。後は好き嫌いの問題だけか...。
で、ハードの方は双方とも3Dポリゴンハードですね。ゲームソフトも今の家庭用ゲームのようなモノがメインになりそうですね。ゲームメーカーの方は作り分けが難しいかな。通信機能としてIEEE 802.11系を搭載してWi-Fiに対応しています。
「NDS」の方はタッチパネルとマイク、そして「GBA」との互換性がウリの機能になっていますが、なんかスゴイ新技術ってわけではないですよね。とりあえず、ゲーム会社のアイディア次第ってとこですか。悪くいえば丸投げってことですね。
ゲームの供給媒体もROMカートリッジなので容量にモノをいわしたゲームは望み薄だろうな。「PSP」発売後に後付のディスクユニットが発売されたりしてね。少なくとも、お子ちゃま向けポケモンハードであることには間違いないです。
一方の「PSP」は携帯ゲーム機の枠にとらわれないハードになっています。ゲームのみならず、音楽や動画の再生まで出来ることで、携帯できるメリットを増やそうとしているところが面白いです。オプションとして専用カメラやUSBキーボード、GPSモジュールを開発しているみたいで、何か多機能携帯電話みたいに色々くっつけるみたいです。画面が大きいので、PDAみたいな機能が付いているとより便利かもしれませんが、タッチパネルにして色々と複雑な事をさせなければいけないので、ゲーム機としての価格内では無理かもしれませんね。
ゲームの供給媒体は「UMD」っていう独自規格の光ディスクで、片面2層で1.8Gバイトもあるみたい。「PS2」なみのゲームは期待していいかもしれませんね。
ゲームのデータや音楽、映像のファイルはメモリースティックに保存するようです。これを介してPCとかにゲームのデータとかを保存できるとありがたいんですけど、どうなるのでしょうか。
ただねぇ、この「PSP」の機能やスペック見てると、この前発表された「VAIO pocket」が売れなくなりそうな予感がするんですが、気のせいでしようか。
携帯までしてゲームしたいかという基本的な問題はさておき、どちらのハードが魅力的かというと、個人的には「PSP」ですなぁ。「PS2」の大容量にモノをいわしたゲームに慣れていると、多少落ちるとはいえ、それなりのモノをやりたいわけですよ。それに、ゲーム以外でも使い道があるかもしれないという部分も捨てがたいです。後は価格ですが、2万円台中盤だったら嬉しいですね。ただ、安くても個人的には「NDS」はたぶん買わないと思います。