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ランチャフルビアに思うこと
ラリーといえばランチャという位、レーシングイメージの強い会社で、ストラトスやデルタなど過激ともいえる性能を誇った名車を送り出してきた歴史がありますが、WRCの撤退以降、同社はもう一つの顔であるハイセンスなラグジュアリーカーメーカーとして現在は歩んでいます。
そんなランチャが発表したフルビアというコンセプトカーの何ともいえない味のあるデザインに引き付けられてしまいました。
フルビアのデザインはシルエットだけを見ると車の形しては古臭いのですが、ルーフのラインや流れるような面の取り方など、現代のデザイン記号をうまく配置することによって、古さと新しさの同居するデザインにすることに成功しているように思えます。ノスタルジーに陥ることなく、現代の車として見れてしまうのが凄いと思います。
それと、もう一つ、これはランチャの現行車種全体にいえることなのですが、英国式高級感を廃しても高級に見えるというところを証明しているデザインだと思うのです。イメージ的には、高級ブランドのハンドバックや靴とかのシンプルな高級感と同じものがランチャの車にはあるように思えます。
ちょっとセンスが良すぎて庶民の下駄車にしにくい雰囲気を持っているところが客を選びそうな気がしますが、数あるメーカーの中でそういう存在のメーカーがいたほうが面白いんではないでしょうか。
日産もこの流れに乗ってティアナとか出してきましたが、これから世界的なデザイントレンドになっていきそうな予感がします。
ちなみ、ランチャは日本の正規輸入代理店がないので、平行輸入でしか日本に入ってきていませんので、現行の車種が走っているところを見ることは、珍獣並みに難しいと思います。