今回の｢WWDC2007｣での発表は、案の定｢MacOS X 10.5 Leopard｣一色でしたね。もうすぐそこに｢iPhone｣の発売を控えているので、新ハードの発表はないと予想はしていたモノの、実際に発表がないと、ちょっと寂しいモノがありますね。しかし、改めてプレビューされた｢MacOS X 10.5 Leopard｣はスゴかったので、これだけでお腹いっぱいって感じですね。

｢MacOS X 10.4 Tiger｣はどちらかというと、Microsoftの｢Windows Vista｣対策としてPC用OSとして機能的に見劣りしないということを主眼に置かれて作られたと考えて良いような造りになっていましたから、｢Windows Vista｣発売後に発表される｢MacOS X 10.5 Leopard｣がどの程度までUIにAppleらしい提案(マネされる心配がない)をしてくるのか期待してました。

正直、コレまでで一番変化の大きい変更をUIに加えた事は、インパクト大でしたヨ。

一番大きく改良されたのは、｢Finder｣ですね。UIは、今までどおりの基本操作を維持したまま、｢iTunes｣の多数の曲を1つのウインドウで管理できるように考えられたUIと融合させる事で、操作感をシームレスに統一してしまった事に驚きを感じますヨ。前とは比べものにならないくらい、1つのウィンドウでプレビューまで含めて全ての情報を管理できるようになりましたヨ。しかも、｢iTunes｣で好評のCoverFlow表示までサポートされ、この画面だけでムービーファイルまで含めたプレビューまでできちゃいます。ファイルを探すのが前よりも楽そうだと思いましたね。

次に、3Dになった｢Dock｣の新機能｢Stacks｣も良いですね。似たようなモノは既に前のバージョンで実装されてはいましたが、それを大幅に拡張して、デスクトップに散らばり気味になるファイル類を｢Stacks｣を使う事で一つにまとめて片付けてしまおうという機能です。｢Dock｣上だけでもある程度のブラウズが可能でイロイロなパターンで表示されるのが面白いです。ファイルがムニュっと出てくる感じが心地よく、何だかファイルの片付けが楽しくなりそうです。

後、｢Spaces｣ですね。4つのデスクトップを行き来できるのは便利。仕事してると何重にもウインドウが重なって訳が分からなくなってしまうのが、軽減されそうです。これに従来の｢Exposé｣を加えて操作すれば目的のウインドウに辿り着く時間が大幅に短縮できて便利ですヨ。

で、この｢Finder｣関係を見て気が付いたのですが、｢iTunes｣似のUIにしたって事は、｢iTunes｣を触っていればMacを操作できると言うわけですヨね。ということは、｢iTunes｣に慣れたWindowsユーザーであれば、すぐにMacを操作できるという事で、スイッチをしてきたユーザーに対して敷居は今までよりもかなり低くなったと言えますヨ。ここもある意味スゴイです。どんどんWindowsユーザーも使ってみてって言えますヨ。(言っても使ってくれない人が多いと思うけど)

何故かAppleの日本サイトの方では古いデモムービーのままなんですが、米国サイトでは最新のデモムービーを観ることができます。今回紹介された新機能の他に、既に公表されている機能の｢Quick Look｣や、｢Time Machine｣、｢Mail｣、｢iChat｣のデモもあります。こちらも更に進化していてナカナカ素晴らしいですヨ。動いてる｢MacOS X 10.5 Leopard｣を見るだけ楽しいですし、使ってみたいという気持ちなると思いますヨ。(おもちゃ度アップで嫌という人はいるでしょうけど)

この他に、｢Safari｣の3.0の発表があり、なんと｢Windows｣版が追加されました。パブリックベータがダウロードできるようになりましたが、｢Windows｣版では日本語が表示されないようでし、バグだらけの穴だらけなので人柱希望の人以外は飛びつかない方が賢明なようですヨ。ナンで今更｢Safari｣の｢Windows｣版なんだという疑問もありますが、｢iPhone｣とか、｢iPod｣とか、｢Mac｣にスイッチとかイロイロ思惑があるんでしょう。

というわけで、｢MacOS X 10.5 Leopard｣は10月に登場です。ただ、Amazonが早くも予約受付を始めたので、もしかしたら前倒しがあるかもしれません。