Motorcycle
「GTR1400」投入で、Kawasakiはツアラーラインナップの強化を図るようです。
昨年Kawasakiは、ツアラーのベストセラーモデル「ZZR1400」を新型にスイッチしたばかりですが、同じクラスに、よりツーリングでの快適性を高めたツアラーモデル「GTR1400」を投入するようです。「GTR」という名称は、かつてKawasakiが1000ccクラスにラインナップしていたツアラーモデルと同一なので、新しい「GTR1400」も、ラグジュアリー志向のツアラーというコンセプトを継承しているという事なのでしょう。「GTR1400」は、「ZZR1400」の高性能ぶりに購買意欲が湧かなかったノンビリ派の乗り手向けに、用意しましたって所かな。
デザインは、風防効果の優れた大型のアッパーカウルは、ちょっと「ZX12R」似た雰囲気です。ヘッドライトがかなり大型なので、ファニーな顔立ちのようですね。スクリーンも大きく長くタイプで、ロングツーリングで疲れないように、風をシャットアウトしてくれそうです。また、車体を包み込むようにフルカバーされたサイドカウルは、Kawasaki車独特のカウルに埋め込まれたウインカーや、廃熱口のフィンなど「ZZR1400」を思わせ、兄弟車であることを主張してますね。リアカウルに取り付けられるパニアケースの表面にも同じようにフィンがあって、流れるようなイメージを演出してあって芸コマです。次に2人乗りを意識した大型のシートカウルは、座り心地が良さそうでし、前に動きすぎないような形になっているのも高級機ならではですね。もろに大容量と分かるのタンクも旅に出ろと脅迫しているようですヨ。ラグジュアリー志向のツアラーは、自動車で言うセダンのような快適性を重視しなければいけないですから、「GTR1400」デザインは、合格点ナンじゃないでしょうか。ただ、見ようによってはBMWっぽく見えるのが、ちょっと難点かな。
「MOTOR BOX」の記事によると、「GTR1400」は、「ZZR1400」に搭載される、排気量1352ccの水冷4ストローク並列4気筒と同じエンジンが、シャフトドライブ化されて搭載されるようです。さらにヘッドにはVVT(可変バルブタイミング)が採用され、より細かい制御を施しエンジンパワーを引き出すように手が加えられているようです。ただ、シャフトドライブ化で、排気管の取り回しが難しくなり、「ZZR1400」のように左右2本出しサイレンサーが採用できなくなり、右に集中。特大のサイレンサーを付けることで解決しています。
しかし、特筆すべきは、この「GTR1400」は、「ZX10R」で採用されたモノコックフレームをより進化させたものを採用しているんですね。フレームの役割をするエアクリーナーボックス兼燃料タンクと、シャフトドライブのスイングアームが直結され、明らかにストレスメンバーにされてるエンジンを見ているとスゴイの一言ですヨ。これにカウルの一部が補助的に使われて、車体剛性を上げていると思われるのですが、運転すると一体どんなフィーリングなのか興味ありますね。
足まわりは、BMWみたくセッティングをボタン一つで変更できる可変式のサスペンションを採用しているっぽいです(訳がイマイチなのもので違うかもしれませんが...)。前は倒立サスペンションを採用していて、組み合わされるブレーキは、ABSを装備し、花形のブレーキディスクに、NISSIN製のブレーキキャリパーがラジアルにマウントされます。
一つ気になるのは、この「GTR1400」2008年モデルらしいのですヨ。なので、細かいスペック等は公開されていないんです。なんで08年に発売するモデルを今発表するのか説明もないので、理由は不明。ということは、今回発表された「GTR1400」は、コンセプトモデルって事なんでしょうかね。
コメント [2]
あと問題は車重と値段でしょうか。
240kg、160万以下なら買いかな。
>77さん
「ZZR1400」が乾燥重量215kgとなっているので、+10〜15kgといったところじゃないかと予想してます。シャフトドライブだから+20kgというのは、どうかと思うので…。「ZZR1400」が約152万円で売られているので160万円以下となると…、う〜ん、価格的にギリギリになりそうって感じがしますね。なるべく安い価格になると良いですね。